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名作ドラマ・映画の鑑賞など

フジテレビ月9『シャーロック』第1話 視聴雑記 ネタバレ あらすじ(イギリス版と比較しちゃうと……)

(視聴メモ)

フジテレビ月9『シャーロック』第1話(ネタバレ あり)

 

主人公はどんな感じ? シャーロック獅子雄(ディーン・フジオカ)登場シーン!

ある夜、都内の病院で、一人の勤務医、赤羽栄光(中尾明慶が何者かに襲われて屋上から謎の転落死を遂げた。

翌朝、警視庁捜査一課の警部・江藤礼二(佐々木蔵之介や、巡査部長・小暮クミコ(山田真歩が、第一発見者の看護師・水野麻里(松井玲奈や事件通報者の警備員(木下ほうか)の証言を聞いていると、白衣姿の誉獅子雄(ディーン・フジオカが登場。

ドクターかと思ったら、麻里や警備員の証言のわずかなごまかしを「嘘つけ!」と理詰めで論破する獅子雄。

「あの人、なんなんですか?」と憮然とする麻里たちに、「まあ……刑事、のようなもの」と言葉を濁す江藤警部。そんな獅子雄の仕事は「犯罪コンサルタント」。

 

第一容疑者は、ワトソン役の若宮(岩田剛典)!

その赤羽は死の直前、誰かと口論をしていたのが目撃されていた。

獅子雄は、不審な動きを見せる精神科医、若宮潤一(岩田剛典)に目をつける。若宮と赤羽は同僚で、学生時代の同級生でもある。その上、2週間ほど前から体調を崩していた赤羽は若宮に何かを相談していた模様。「一般的な疲労の症状です。僕は彼に精神安定剤を処方しただけだ」と若宮。

 

「パセリとバター」の謎が示すものは?

赤羽の検視の結果、赤羽の死は出血性ショックによるもので、防御創などもなかったことが分かる。その上、胃の残留物がパセリとバターだけだった。獅子雄は「パセリとバターだけ?それは珍しいな」と興味を示した。

 

獅子雄と江藤らは、赤羽の家にも聞き込みに行く。赤羽には、妻の汀子(松本まりかと幼い娘がいた。赤羽の父は、有名医大の元教授で、赤羽の両親は、高卒でコンパニオンだった汀子のことを赤羽家の嫁とは認めてない様子。その上、赤羽が大学に残らず、民間病院の医師になったのは、汀子がたぶらかしたせいだと思い込んでいる。

 

 獅子雄が、赤羽の母校の教授に話を聞きに行くと、赤羽は教授の息子にしては成績が悪く、若宮についても、貧しい苦学生だったとのことだった。二人が所属していたサークルを調べていた獅子雄は、二人の同期で一人だけ医者にならなかった郡司という男に目を留める。彼らの記念写真には、彼らが勉強会を行っていたというクレオパトラ号という立派なヨットが映っていた。それは赤羽家の所有するヨットだった。

 

 ある日、赤羽宅で、若宮と汀子がもめていた。獅子雄が、汀子に事情を聞くと、以前から若宮に好意を寄せられていたのだと言う。赤羽はそれを知って嫉妬していたと、汀子は、赤羽が破いたという若宮の写真を見せる。この時の写真の破り方から、獅子雄は汀子のことを疑いだす。

 

容疑者が二転三転。真犯人は、若宮?郡司?ではなくて……?

 第一発見者だった看護師の麻里は、若宮にアプローチするもののフラれたことから、赤羽が死の直前に口論していた相手が若宮だったことを警察に証言する。また二週間前に郡司が、病院を訪ねてきたことも暴露する。

二週間前と言うのは若宮が赤羽に精神科の薬を処方しはじめた頃のことだった。「郡司が赤羽になんらかの精神的ショックを与えたのではないか?」と疑う獅子雄。

 

 若宮は江藤警部らに任意同行で連れていかれる。獅子雄に言われるままに、江藤は汀子に、「ホンボシと思われる男を任意同行しています」と伝える。すると、ほくそ笑む汀子。汀子は、めかしこんで保険金を受け取りに出かけた。

 

 獅子雄は、赤羽が死の直前、病院に出勤する前に、ファミレスに汀子と娘のひかりと3人で出かけていたことを知る。そこで、汀子は定食を、娘はお子様ランチを頼んだが、赤羽が注文したのはドリンクバーだけだった。そしてお子様ランチにはパセリが載っていた。

 

 「犯人が分かった」と獅子雄は、江藤に若宮を返すように命じる。獅子雄は、釈放された若宮に「犯人逮捕に協力しろ」とあることを依頼する。

そして若宮は、「今から会えなければ警察に全て話す」と汀子に電話をし、汀子は、「分かったわ。クレオパトラ号で会いましょう」と言うのだった。

 

こうなったら犯人は汀子しかいないでしょ?

 もはやバレバレの犯人は汀子……でなくて、赤羽の死は自作自演(自殺)だった。ただし、自殺を教唆したのは汀子。

 赤羽は、学生時代、サークル仲間たちとクレオパトラ号の中で、医師国家試験の問題を出題者から手に入れて学習し、ズルをして国家試験を受けたのだ(若宮もやってた)。だがそれでも郡司だけが試験に失敗した。だがその後、郡司は、国家試験を不正に合格したことをネタに、赤羽を強請った。耐えかねた赤羽と汀子はクレオパトラ号に郡司を呼び出し、赤羽が郡司を殺害、赤羽と汀子は協力して郡司の死体を海に沈めた。

 

事実を若宮に暴露し、若宮を殺そうとする汀子

 汀子は、クレオパトラ号に現れた若宮にその事実を語り、若宮を殺そうとした。だがその汀子の前に、獅子雄が現れて汀子のたくらみを阻止する。

 

 赤羽は、郡司を死なせた後、全てに絶望し、汀子と娘のために保険金を残すようにして自殺をしたのだった。赤羽の胃に残っていたパセリとバターは、死ぬ直前に家族で行ったファミレスで、自身は食事もとらなかったが、食べ残すことを気にしている娘を思って、パセリとバターを、代わりに食べてやったからだった。

 

感想。。。

……うーーーん。事件の背景とか事情とか、しっかり組まれているけれども、面白みに欠けるような……? 

 英国版ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」と比べても仕方がないけど、あちらの第一話に比べて、こちらは事件自体もありきたり、冒頭でいきなり人が飛び降りるという古典的パターンでの始まりも面白みに欠ける。

 英国版シャーロックは、初めに、超ワケありワトソン君の人物描写(トラウマを抱えてセラピストのもとに通っている)から始まって、グッと興味を惹かれる。それから、事件が説明されるが、その事件も、3人の人間が服毒自殺をする“連続自殺”という変わり種の事件。掴みの強さも、謎のばらまき方も、人物描写の深みも全然違う。英国版はすごい。

 実際、獅子雄の登場シーンの“獅子雄の凄さ”をあらわす描写も一面的なセリフだけ。(警備員の言葉の嘘を推察するとか、相手の言動から推理する力があることを示すだけで、それ以上の個性は読み取れない)。この辺の描き方が単純。ひきかえ英国版は秀逸。(英国版、ネットフリックスで配信中)

 

 文句言うなら日本版見るな!って話ですが、、、

 後半に、赤羽の切ない事情が明かされてくるというのはいいけれども……。シャーロックが淡々と事件を解決してしまうので、見どころという見どころがあるようなないような。(結局、文句)

 個人的には、ディーン様の前に難題が立ちはだかって、苦悩するようなセクシーなシーンが見たかったけど……!?

 期待が大きすぎたせいか、なにか物足りない。。。とりあえず、もう一週間、見てみよう。(見るんかい)