NHKドラマ『心の傷を癒すということ』第2話 感想
第一話は阪神・淡路大震災の前日譚で、第二話からもう震災に巻き込まれるんですね。
展開から目が離せません。
2020年1月25日 21時~ 放送
https://www.nhk.or.jp/drama/dodra/kokoro/
「心の傷を癒すということ」第2話
土曜ドラマ【 #心の傷を癒すということ 】
— NHKドラマ (@nhk_dramas) 2020年1月25日
📺 第2話は、今夜9時から!!
避難所シーンは、ボランティアの方に美術・装飾の準備から参加してもらい一緒に制作しました。細部まで、是非、ごらんください。#NHK #阪神・淡路大震災 #心のケア
#柄本佑#尾野真千子 #濱田岳 #森山直太朗 #谷村美月 pic.twitter.com/vhbSm9KcfX
第二話のあらすじ・感想
1995年1月17日 阪神大震災発生。
それぞれの立場の「心の傷」が描かれる。
自身の病院に駆けつけ、患者対応をする医師の和隆(柄本佑)
「僕が病棟の人を守らなあかんのは分かってます。それでも申し訳なくてたまらんのです。建物の下敷きになっている人たちを助けにもいかんと」
和隆の親友で医師でもある、湯浅(濱田岳)。
湯浅クリニックのあった二丁目は燃えた。
「病院はなくなったけど、生きてるだけでええ」と湯浅。
体育館に避難した被災者たちの人間模様。
「父と母が燃えてしまった」と灰を抱えたまま呟く被災者は、
「先生。どれが父でどれが母か、教えてもらえませんか」と、湯浅と和隆に尋ねる。
訪問してくる和隆たち精神科医に、
「あんたもここで寝てみたらええねん。冷たいし堅いし」、
「そこの看護師、トイレの掃除せいや。国からカネをもうてるんやろ」
とストレスから当たりちらす被災者もいる。
一方、和隆に「春子と実家に避難してほしい」と言われた終子
大阪の和隆の実家で震災ストレスを抱えていた。
ダンプカーが通って揺れると不安になるのは自分だけ。
近隣の人から「神戸の人は罰が当たったんや」と言われてしまう。
終子からそれを聞かされた和隆は、
「それを言うた人、きっと怖いんやと思うわ。『神戸の人らは悪いことしたから震災に遭うた。私らは何もしてへんから大丈夫』……そう思わな、怖あてしょうがないんやろ」と語る。
避難所で、地震ごっこをして遊ぶ子どもたち。
大人たちは、「おまえらなにしとんや!地震で悲しい思いした人がここにいっぱいおるんやぞ!」と怒る。
だが和隆は、「子どもたちだって地震を受け止めきれんのです。だからこうやって遊ぶことで心の整理をつけようとしてるんです」と子どもたちをかばう。
和隆が子どもたちを見守る中、大人たちも黙ってはいなかった。
子どもらが遊べる場所をつくろうと、グランドを整備する。
「毎日、枕元で地震ごっこされたらたまらんからな」と優しい大人たち。
「キックベースをやろう!」と喜ぶ子どもたち。避難所の人々に笑顔が戻った。
「人の心の傷を癒すのは医者やない。
医者にできるのは回復しようとする人の傍に、寄り添うことだけや」と和隆。
このドラマ、震災が起こるシーン以外は、大きな事件も起こらないし
淡々と事が進んでいくだけなのに、
セリフがそれぞれの心の傷を表していて、なかなか深くてつらい。
それだけに、心を打つ。
こういう表現方法もあるのね。